スイートスイートハニー

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「お邪魔します」
「おう、ジュース持ってくるからよ、先部屋行ってろ」
 通る声で挨拶した玄武にそう言って、朱雀はいそいそと台所に向かう。玄武は脱いだブーツを玄関の壁に立てかけて、後を追って上がり框に足をかけた。
 今日、朱雀の親は巡業に出ていて不在だ。わかっていて朱雀はレッスン後にうちに来ないかと誘ったし玄武はおうと頷いた。玄武には外泊を怒る親はおらず、一泊ぶんの荷物はちゃんと朱雀の部屋に置いてある。だから思い立ったように―それが仮に周辺情報を縒り集めた結果だとしても、朱雀に誘われることに何の障害もない。
 夜をふたりで過ごしたのは片手では足りない。だが学校や事務所ではどうにも面映ゆい思いが前に立ってしまって、元通りの相棒としての時間を過ごしてしまう。だから折角部屋でふたりきりでいても、その延長線上でだらだらとバイク雑誌を読み、朱雀が買った新発売の菓子をやれうまいだまずいだと品評し、そうして日が暮れるころ、ようやく顔を見合わせて、互いの筋張った手に触れる。
 指を絡ませながら、少しずつ互いの知らない毎日の話をする。あの先生は下手に笑いを取ろうとするとか、レッスン中の事務所メンバーの失敗談だとか、遅刻の話だとか。他愛のない会話は関係性が相棒だけだったころと変わらないのに、お互いがかけがえのないひとりになってからその価値は変貌した。
 手を握っていると相手の脈がわかることを玄武は初めて知った。物心ついたときにはすでにそんな相手はいなかったし、次に記憶にある掌は朱雀の喧嘩慣れしたごつごつしたものだった。手首を握り、固くなった指をさすり、深く整った爪の断面をなぞって水かきを軽く掻く。その間でふたりの脈がとろけるように一致し速くなるのを玄武は楽しむ。朱雀は時折戸惑った顔をしたり、生来の負けず嫌いを発揮して眉を吊り上げたり、顔面の筋肉を柔軟に使いつつこの遊びを満喫しているように見える。そのうち夜が始まり腹も減ってきて、どちらともなく晩飯にするか、と呟く。
 作り置かれた夕食を済ませて、皿洗いのじゃんけんに負けた玄武が手の水滴を拭い終えるころ、一番風呂を浴びた朱雀は愛猫と向かい合って、一生懸命に今日はオレの部屋には来るなよ、と言い聞かせていた。人語を解する―少なくとも朱雀はそう思い込んでいる猫だから、横槍を入れに来ることもないだろう。玄武はタオル借りるぞ、と形ばかりに声をかけて風呂場に向かう。
 朱雀の家の風呂の勝手にもずいぶん慣れた。大柄な客人ばかりの紅井家のバスタブは玄武の家のものよりだいぶ大きい。そもそもシャワーで済ませることが多い玄武にとっては、脚を伸ばして湯につかれる滅多にない機会だ。自宅より少し熱めの湯が、レッスンで疲れた身に染みわたる。水面に目を凝らすと赤い抜け毛が一本だけ浮いていて、それをつまみあげて湯船の縁に載せた。玄武は部屋に毎日箒をかけているが、チリトリの中にこの色が混じるようになってもう長い。
 風呂からあがると、案の定にゃん喜威は茶の間で丸まって寝ていた。玄武がなるべく遠回りになるようにその横を通ると、ふっと目を開けて客を眺め、興味なさげに居ずまいを正すとまた寝に入る。飼い主との関係がどこまで露見しているのか玄武はたまに知りたくなる。もっとも玄武は猫と会話はできないのだが。
 朱雀の部屋に戻るとベッドにもたれて生乾きの髪を乾かす。待ち構えていたらしい主が玄武の手からタオルを奪い取り、両手に広げてわしゃわしゃと黒髪をかきまぜた。普段は上げている前髪が視界に入って眉をしかめる玄武を、朱雀は面白そうに一瞥するとそのまま眼鏡を取り去った。一気に不明瞭になった視野のおおよそ朱雀がいるだろうあたりに軽く手刀を振り下ろすと、んぎゃ、とネコ科の動物の悲鳴に似た声が聞こえた。一瞬にゃこ、と焦って、それから先ほどの光景を思い出す。ということは不細工な猫のような声を発したのは人間だ。声のほうに顔を近づけながら目を眇めると、ようやく不満そうな顔の赤毛が見えてきた。
「お前なあ、マジのチョップかましやがって、これ以上馬鹿になったらどうすんだ!」
「うるせえ、眼鏡返せ」
 玄武が朱雀の手から明瞭に白く見えるタオルを取り返すと、朱雀は右手を大きく振って、そのあとベッドサイドの机のほうでかつんとプラスチックの音がした。愛用のフレームを乱暴に扱われたと感づいた玄武がタオルを二つ折りにして握り臨戦態勢に入ったところで、朱雀のまとう空気の色が変わる。
「もういいだろ、眼鏡は!」
 そう言って、朱雀は眦を染めた挑むような目つきで玄武を睨んだ。これが最後の合図で、相棒の時間はやっと恋人の時間に切り替わる。そこまで腹を据わらせないと甘ったるいことひとつできねえのかと呆れる一方で、その量の感情をもって自分に相対してくれるのが嬉しい。実際のところ、玄武も風呂で心身の支度を終えたから余裕ぶれるだけで、そう大差はないのだから。
 投げ出した玄武の手に朱雀の手が被さり、中指に嵌った指輪をそっと抜いて枕元に置く。玄武も朱雀の手首から数珠を抜き取り、ふたつの指輪を同じ流れで外す。置いた指輪の脇に玄武が頭を投げ出すと、ベッドに手をついた朱雀が玄武に覆いかぶさって、風呂上がりの玄武の潤った唇に噛みついた。
「玄武、なあ」
「わかってる」
 口づけに応えながら目を閉じて、相手の肩甲骨から背骨にかけてを指で辿ると朱雀の僧帽筋がびくりと震えて、一瞬食む動きが止まる。そこに乗じて舌先を唇の隙間に宛がうと、朱雀はその肉に吸い付いて絡んだ唾液を啜った。ぬめる感触に玄武が呻きながらさらに強く舌を押し当て、朱雀が鼻を鳴らして唇で筋繊維の塊を舐る。薄く口を開き、ふたりは互いの舌を絡めては吸った。
 着るだけ着ていたスウェットの裾から、朱雀の指が忍び込んで玄武の身体を覆うすべての布を取り去っていく。玄武も負けじと朱雀のジャージに指を突っ込むと下着ごとずるりと引き下げた。肉のついた太ももに指を回してさすれば口の中に侵入した舌がびくびくと震える。張り始めた朱雀の股間に手をやって竿をしごくと湿った弾力が返ってきた。ぎらりとこちらを睨んだ朱雀が唇を寄せてきて、より強く玄武を求めて口腔内に舌を伸ばす。あわせて胸元に伸びた指が玄武の乳首を転がして弄ぶ。鎖骨に響いて延髄へ流れる快楽を玄武はそのまま受け取り、鼻からは吸気ともつかない媚びた声が転がり出る。
 ぎこちなく始めたこの行為にふたりはやっと慣れた。朱雀が最中に急に照れだすことも、玄武が羞恥に耐えられずに暴行を働くこともなくなった。代わりに完全に興が乗るまで、若干だが作業めいた義務感を感じさせている。余裕が出て楽しめるようになるまでどれくらいだろうかと玄武は量る。朱雀は案外乗り越えてしまうかもしれない。だが自分が奇妙な屈服感に負けたくなくて、つまらない意地を張るのはいつやめられるだろうか。
 お互いに与え合うことが嬉しいのに、与えられすぎると玄武の心はいつもざわめく。それが世の中の恋人すべてが味わう浮ついた不安なのか、自分の来歴に基づいた個人的な恐怖なのか判別がつかない。ただ朱雀に感情を委ねられるようになったことはとても嬉しい。吐息交じりに互いの名を呼びながら身体の敏感な部分を探り合う。感じ入るような朱雀の声に玄武の執着は増して、朱雀の陰茎をゆっくり摩擦しながら、肌蹴た背中に回した片腕に力をこめる。触れあう湿りはじめた肌の感覚と香りは毎回新鮮な驚きと喜びをもたらす。日々わずかずつ変化する身体が愛しい。
 今日の朱雀はいつもより焦っているのか性急にことを進めようとして、やたらと下肢を探っては玄武の首筋に口づけ、襟足を巻き込んでは舌で肩首にそれをなすりつける。それでも跡が残らないように柔らかく唇を押し当てるさまは、初回の大騒ぎと比べると随分こなれてきた。玄武は朱雀の生え際に口づけながらもっともっとキスをしながらできたらいいのにと思う。鋭敏な感覚器官で朱雀の身体の凹凸や硬軟、ささくれた指先を味わって、二度と忘れないように脳に記憶したい。自然と覚えられる知識に対するものとは違う新たな欲を玄武は楽しんでいる。
 ふたりの腹の間で玄武の兆した陰茎を朱雀は壊れ物を扱うように握って親指で転がす。朱雀の骨盤に潰されかけた玄武の腰が、跳ねようとしてシーツに歪なしわを生む。のしかかる身体は明らかに自分より一回りは小さいが、こうして組み敷かれて改めてその力強さに気づかされる。食い尽くされる予感に玄武の脊椎が震えて全身に痺れが走る。と同時に負けられないという貪欲で狡い自分が顔を出して、充血した朱雀の鈴口を拭うように擦りあげる。身体のあわいで互いのものを扱きながら、朱雀は唇で玄武の肌を愛撫して玄武は右手で朱雀の背から腰を辿った。熱気が籠った空間の中で利き手同士がぶつかって規則的なリズムがずれる。そのたびにふたりは呻き声をあげて、その声に興奮する。
 やがて朱雀は玄武の火照った肌から唇を離し、手をついて体を脚のほうへすこしずらした。枕元の机の引き出しからローションのボトルとゴムを取り出すとぞんざいに玄武の横に投げ出す。玄武は上体を起こしてローションを手に取ると右手いっぱいに広げた。朱雀が落ちた蓋を閉め、ふたり揃ってボトルを放り投げるとべたべたになった両手でまた互いの陰茎に手を伸ばした。朱雀は玄武の竿を扱きながらそのまま陰嚢から蟻の門渡りへ指を伸ばす。予感に玄武が背を粟立たせる。
 とろけ始めた穴の中に朱雀の指が押し入り、玄武の身体が意思とは無関係に強張る。それを宥めるように朱雀の左手が玄武の頭を撫でる。髪に深く絡んで毛先に流れる指を甘く感じながら、玄武は息を大きく吐いて無理に力を抜こうとする。身体のその部分はまだ思ったように動かせず、普段なら多少の練習もするところだが、こればかりは御免被ると玄武は朱雀の指のなすがままにさせた。
 指は回転しながら玄武の中を探り拡げる。柔い粘膜を直に擦られて玄武の官能は否応なしに高まる。ぼたぼたと先走りが腹に垂れるのを感じながら痛いほど勃起した陰茎を利き手でしごく。途切れない前後の快感を拾った脳がこめかみのあたりから強く発熱しているのがわかる。濡れそぼった手で朱雀の右手首を掴むと、朱雀は一旦玄武の中から指を引き抜いて、潤滑液でどろどろになった指を玄武の先走りに絡めてまた埋める。粘膜が喜んで咥えるのをどこか他人事のように考えつつ、玄武の神経は刺激のそれぞれを丁寧に脳まで伝えてくる。じきに朱雀の指が増えて充分に慣らされたのを感じた玄武は、もう一度朱雀の手首を掴んで今度は視線で促した。
「ん」
 朱雀は短い応答をすると指を引き抜いてシーツで拭った。洗濯物が増える、と一瞬よぎった玄武の思考をぺちゃぺちゃとローションが足される音が遮る。現実なのに想像力を煽る聴覚に、玄武は勢いで視界を閉ざす。つめてえ、とひとりごちる声のあと、またシーツで指を拭う音がして、ゴムのパッケージを破るささやかな裂音がする。ひとつ気合を入れるような呼気が聞こえるので、玄武は最初にしたときにどうしてもうまくゴムが着けられなかった朱雀の姿を脳裏に浮かべる。そのうちよし、と声がしてぬるつく手が腰をわしづかみにする。もう片方の手が陰茎を玄武の穴に宛がって、いいか、と了承を求めない合図がある。玄武は形だけ頷くと両腕を伸ばして朱雀の首に手を回した。
 そして玄武は体に食い入る熱を感じる。ぬかるんだ部分をこじ開けるように丸い先端が玄武の腹の中を割る。直接的な快感と違和感が神経をちぐはぐに灼いて、玄武はくぐもった声をあげながら窒息するまいとひたすら呼吸だけに集中した。筋肉の緩む隙を測らって、朱雀のものが徐々に入り込む。中の一番敏感な部分を通った瞬間全身が痙攣する。衝撃を逃そうと仰け反った身体が自分の管理下から遠く離れていく感覚に玄武は打ち震える。
「玄武……」
 朱雀が自分を呼ぶ声が意識を水面下から引き上げる。二、三度瞬きをすると間近にある顔に焦点が合った。眉根を寄せながらどうにか笑顔を作ってみせると朱雀はほころぶように笑う。
「玄武」
 その声が甘みを含んでいることにこの男は気づいているだろうか。演出に叱られてもボイストレーナーに直されてもいつだって真っすぐにすぎる声が、自分に向けられる時にだけびっくりするほど甘ったるい音になることに。
 試しに下腹に力を入れると朱雀が呻いたので玄武は思わず本物の笑みをこぼした。意趣返しに少しだけ中を掻きまぜられて、喉を擦るように悲鳴に似た声が飛び出る。抑えようと身体に力を入れるとまた朱雀が低い唸り声を出す。
「……おまえなあ、急にぎゅってすんなよ」
「突っ込んどいて急も何もあるか」
 吐息交じりに返すと朱雀は真っ赤になって、だってしょうがねえと拗ねたように言う。その顎を汗が伝って玄武の薄い腹に落ちて、水滴はたかだか数十センチを落ちる間にずいぶん冷めると玄武は思う。朱雀の頬に滲んだ汗を伸ばした利き手で拭い、首に張り付いた襟足の毛を背のほうへ流して、玄武は緩く腰をゆすって先を促した。朱雀がそれに応えてゆっくり動き始める。朱雀の腹に筋肉が浮いて玄武はその陰影をきれいだと思ったが、思考は漸増する快楽に薄れて流れていく。身長のわりにがっしりとした手のひらが胸元から脇腹をなぞって、腰に辿りついて掴んで揺する。朱雀が触れたところが熱い。
 たったひとりに開かれた身体は彼のやりかたに沿ってじわじわと花開いていく。奥に朱雀を感じながらまさぐられる肩や腹、身体の端々に火種が宿り、玄武は揺さぶられるのに任せてその感覚を追う。
「……玄武、オレぁもっと伸びる予定だからよぉ」
「あ?」
「背だよ、もうちょっとでいいんだよ」
 朱雀は玄武の耳朶に触れて、親指で乱れた髪の毛を整える。それから前傾していた上体を起こす。勢いで腹の中が擦れた玄武の嬌声に、朱雀はにやりと楽しくてたまらないといった笑みを浮かべた。そして玄武の腰を上へ持ち上げてぐっと交合を深める。両手で支えられた玄武の背骨が徐々に屈曲して腰が折れる。
 体勢が変わるたび、自分の中で脈打つものをより詳細に感じて玄武の頬はどんどん熱くなる。朱雀はそれを見抜いたのか、あるいは紅潮した肌そのものを認めたのか、笑みに似たかたちを浮かべる。その唇の隙間から唾液にまみれた肉の塊がじわじわと露出して、滴りそうな唾液を口端にねめつける。目眩で玄武の視界が揺らいだ。折り曲げられた股関節の悲鳴に構わず、現世に縋りつくように朱雀の肩を抱き寄せる。打ち付けられた部分から粘ついた音がして、それを自分のはしたない声がかき消すのを玄武は確かに聞き取った。
 顎の先に少し、ざらついた感触が広がる。朱雀の舌は玄武の唇から滴った唾液を舐めとり、わずかに円を描いて離れた。ちくしょう、と朱雀が吐き捨てたので玄武は苦しい息の中で笑う。
「もうちょっとだな」
「おう」
「これ以上伸びねえようにしねえとな」
「喧嘩売ってんのか?」
「まさか」
 睨んでくる朱雀の視線をいなして頭を軽く横に振る。反動で前髪を後ろに流すと、今度は玄武が身体を起こして、鮮やかな前髪の生え際に口づけた。
「待ってるぜ」
 口の端を引き上げて笑みを作ると朱雀も笑い返す。そのまま朱雀は玄武の腹の奥をえぐり取るように乱暴にも見える抽挿を繰り返しはじめた。その動作の端々に自分を慮る意図を気取って歓喜がいや増す。同時に限界が徐々に感じられはじめて、玄武は抵抗するようにもがいて朱雀の肩を押す。
「ッ、朱雀、ゆっく、り」
「嫌だ」
「あ、出ッ……朱雀!」
「よっしゃ、来い!」
「来いじゃ、ねえよ、お前、っ……本当に」
「あ?」
 本当に馬鹿だ、と言おうとした声は内臓を突き上げられた衝撃で上擦って嬌声に変わった。びりびりと全身を走る快楽を逃がそうと、玄武は朱雀の厚い背中にしがみつく。酸素が足りなくなった脳が肺の伸縮と中の伸縮を勘違いして同期させ、呼吸のたびに玄武の身体に絶頂が近づく。深くに穿たれた朱雀のものがぐっと体積を増して、腰の神経叢のあたりに蓄積された快感が玄武の頭に押し寄せる。いく、と悲鳴のように上げた声は朱雀の耳に届いただろうか。

   *

 ことの始末を終えると熱気がこもった部屋が急に羞恥の対象に思えてくる。洗濯機にシーツを突っ込みに行った部屋の主の了解もとらず、玄武は外向きの窓を全開にする。寒風が紅潮した肌に心地よく吹き込んでくる。これからの時間はまた相棒兼親友としてくだらない話を繰り返しながら、ときどき恋人になって睦言でも口にするのだろう。いつか完璧に甘い夜がくるのか、玄武は正直なところ訝しんでいる。朱雀の気性と玄武の理性がうまく融けあって恋人同士の一夜が訪れる。今はそれを想像するとつい笑ってしまう。
 ところで朱雀はこの間、ちゃんと反省会したほうがいいんじゃねえか。と、びっくりするような提案をしてきた。万が一開催したとして何を言ってくるのか見当もつかないが、一本気な男は関係のより深い継続を求めてきている。火照りを心身に馴染ませながら、玄武はこの多幸感に酔おうと決め、家主の帰りを待つ。
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